水無月24日晴れ曇り 椅子
私は居場所をつくりたいのです。
そう思ったとき、涙が溢れた。仰向けになって、足を向けたベランダからやさしい風が入ってきて、この胸にある白と黒の入り混ざった複雑な思いにどうしようもなく思えて、また涙が溢れた。
白を掬い取ってみれば黒が付いてきて、黒を掬い取っても白が付いてくる。
そんな思いを棚に上げれば、ただ、また繋がりたい。ただ、その一択なのに。それだけではダメだろうか。
今抱くこの落ち着いた感覚が、心地よいと思えて、わたしはココで生きて行きたいと思った。歩いていきたいと思った。どんなこともどっしり構えて受け止められる気がする。人に優しく、じぶんにもウソをつかずに生きていけると思うから。