神無月31日晴れ 余白
引越しの準備をしながら、家具を解体したところの床が少し見えて、物が減っていく感じに心地よさを感じている。今までどんだけ抱えて生きていたのだろうかって。そんなに抱えなくてもいいものもいっぱいあったなって。シンプルに、自分がいて、これがいいと手を伸ばしたものだけそこにあったら良かったんだ。
でもこれまで色々試して、色々見てきて、その道があったからこそ、自分にとって何が必要で、そうではなくて、何がすきで、心地よいと思うのかわかったのだと思う。そこがなかったらきっと、今ここにたどり着けなかった。白があって黒だと分かるように、対極を知ってそのものごとがより深く入ってくる。無駄なものなど、無意味なものなど何一つない。
そんな言葉を、学生の頃に病気を患った友人に励ましのつもりで送ったことがあるけど、ちょっと酷だったかなと思う。きっと、今になっても同じことを伝えているのだと思うけど、今ならもっとこうやわらかい伝え方があるんじゃないかって考えたりするかな。極論すぎたよね。
結局は同じことを言っているんだけど、伝え方やニュアンス、その過程という表現で多様化する面白さに気付いて、ワクワクしたりして。
10月も今日で終わる。
今夜は満月。今夜はカキフライ。