32歳の日々フツフツ

繰り返される何気ない日々とフツフツした日常とこころのことと、今日の献立を書き留めて。

葉月30日快晴 剣

 

胸のあたりにある、もやもやした固まりの感覚を寝転がって感じていると、何か針金のようなものが不意に出てきて、これを引き抜いてくれという。するする引っ張り出すと、次から次へと出てきて、抜く度にその固まりが和らぐような気がした。

 

胸のところに、ドラム式洗濯機が付いているような感覚で、扉を開けると、そこの空間には剣のようなものが沢山詰まっていた。古びた剣。

それを抱えるように取り出した。その作業を繰り返した。壁がどこまであるのか分からない。その剣は、傷付いた感情のような気がした。見て見ぬ振りして、無かったことにしてきた感情。抱きしめるように取り除いた。

 

剣を取り除いた円のような薄暗い空間に、小さなランプを中央に置き、火を灯した。すると、あるようでない壁は本棚になっていて、そこには沢山の本が詰まっていた。脇にはこの空間から外へ行き来できる為の階段もあった。