皐月12日雨 すずめと雨降り

最近、スズメに餌やりをする。餌を口に咥え、瞬時にどこかへ飛んでいく。初めは警戒心が強いからだと思っていた。けれども、観察していると飛んでいく先はいつも同じで、巣に居る子へ餌を運んでいるのだと知る。こぼれ落ちる米粒を何度も咥えて、せっせと巣へ運ぶ。するとある日、雛を2匹連れてやってきて、せっせと米粒を拾っては雛の口に運ぶ。ぽてっとして、餌をただ待つ姿が可愛らしい。まだ警戒心も薄いせいか、あまり動かず、母が戻ってくるのを同じところでじっと待っていた。兄弟寄り添いながら。まだ飛ぶのも初々しく、こちらもあっと声が出る。

1日に数回、餌はないかと庭を散策しに来る。親鳥の後ろを子もぴょんぴょんついて回る。可愛らしい。勢い余って、親鳥の背中に着地する雛と動じない親鳥の姿に、色々感情が忙しい。胸があったかくなる。