文月12日曇り ジャガイモ
頭のてっぺんに切り込まれた十字の印の隙間から、余熱で溶けたバターがワタシと皮の間に染み込んで、ゆっくりと開きだす。
ゆるりと剥けて、それはほくほくして温かく、柔らかくて、少し黄色みを帯びた、まるいジャガイモのようだ。小さな光の粒がキラキラしている。
そんな感覚がして、そこには優しいじぶんが居てほっとした。良かった。
頭のてっぺんに切り込まれた十字の印の隙間から、余熱で溶けたバターがワタシと皮の間に染み込んで、ゆっくりと開きだす。
ゆるりと剥けて、それはほくほくして温かく、柔らかくて、少し黄色みを帯びた、まるいジャガイモのようだ。小さな光の粒がキラキラしている。
そんな感覚がして、そこには優しいじぶんが居てほっとした。良かった。